じゃがいもが大量にある場合、気温が高いと常温保存は心配です。
そこで冷蔵庫で保存したいと考えますが、どうするのが冷蔵庫でのじゃがいもの正しい保存方法かわかりませんよね。また冷蔵庫で保存したじゃがいもの調理では有害物質アクリルアミドが発生する可能性があります。
そこで
・じゃがいもの冷蔵庫での正しい保存方法
・アクリルアミドを発生させない方法
を解説します。
じゃがいもの冷蔵庫での正しい保存方法
◆じゃがいもをそのまま冷蔵庫に入れると
冷蔵庫内は乾燥しているので
水分が抜けてシワシワになります。
じゃがいものホクホクした食感が失われ、
ボソボソとした食感になり味も悪くなります。
このため、
じゃがいもは冷蔵保存に適さないと言われていますが、
暑い時期は
常温で保存すると芽が出やすいので、
冷蔵庫保存する必要があります。
◆じゃがいもの冷蔵庫での正しい保存方法
じゃがいもは、温度が低くなりすぎると、
でんぷんが低温障害を起こして早く傷んでしまいます。
保存に適した温度は5℃前後です。
通常、冷蔵庫の冷蔵室は2℃から5℃
野菜室は3℃から8℃程度なので、
◎じゃがいもは必ず野菜室で保存してください。
また、じゃがいもをそのまま野菜室に入れると
乾燥してしわしわになり食感が悪くなるので、
使いやすい数を小分けにして
◎じゃがいもをキッチンペーパーや新聞紙で包み、
ポリ袋等に入れて軽く口を縛ります。
◎口を完全に密閉してしまうと
袋の内部に湿気が溜まってじゃがいもが傷むので
ゆるめに口を縛ります。
◆じゃがいもは、冷蔵庫のような低温環境では、
ジャガイモが持つデンプンが糖分へと変わり、
甘味が増すという特徴があります。
正しく保存できれば甘さが増し
煮物に使うと甘さが引き立ちます。
アクリルアミドを発生させない方法
じゃがいもは冷蔵保存して冷やすことで、
アクリルアミドを作るもとになる糖分の濃度が高くなるので
冷蔵庫で保存したじゃがいもをそのまま揚げ物にするのは
注意が必要です
◆冷蔵したじゃがいもでアクリルアミドを発生させない方法
・高温の油で揚げない料理に使えばいいので
煮物や蒸し料理で使う
・1週間ほど常温に戻しておけば
アクリルアミドのもととなる還元糖が減って
安心してどんな料理でも使うことができます。
・じゃがいもを切った後、
十分水にさらすことで
アクリルアミドの濃度を減らすことに効果的です。
以上のことを行えば、冷蔵保存したじゃがいもでも
アクリルアミドの心配をしないで調理に使えます。
まとめ
じゃがいもの冷蔵庫での保存は、
野菜室でキッチンペパーに包んでポリ袋等に入れて口を緩めに縛って保存します。
冷蔵したじゃがいもは甘みが増しますが、高温で油で揚げると、有害な
アクリルアミドが発生する可能性があるので注意が必要です。
・冷蔵じゃがいもは油で揚げない
・冷蔵じゃがいもを一週間ほど常温に戻す
・冷蔵じゃがいもを切って水にさらす
以上のことでアクリルアミドの発生を回避できます。
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