映画「ET」は何度見ても泣ける映画ですが、最も印象的なシーンは主人公が「E.T.を乗せて自転車で空を飛ぶシーン」ですよね。で、あの自転車はどこ製なのか気になりますが、実は何と日本製の自転車でした。ではどうして日本製の自転車が選ばれたのかもとても気になりますね。
そこで
・映画「ET」で使われた自転車のメーカー
・どうして日本製の自転車が使われたのか
をまとめました。
映画「ET」で使われた自転車のメーカー
映画「ET」では自転車(BMX)が印象的ですね。
で、ずばり映画「ET」で使われた自転車(BMX)はどこのものかというと
実は大阪の老舗自転車メーカー、KUWAHARA(当時は桑原商会)のものです。
KUWAHARAは
戦前の1918年に
桑原仙太郎さん(現社長の父)によって
自転車品の卸問屋として”桑原商店”として設立されました。
1925年頃からロシア・中国・東南アジアなどに
自転車や自転車パーツの輸出を始めています。
第二次世界大戦中は休業していますが
戦後再び海外への自転車の輸出を始めて
1972年頃にはBMXを開発して
KUWAHARARブランドBMXを
アメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパ各国へ輸出していました。
1982年に、スティーブン・スピルバーグ氏によって
ハリウッド映画「E.T.」にKUWAHARAブランドのBMXが採用されて
映画のヒットと共に “E.T.”BMXが世界中に輸出されるようになりました。
KUWAHARAの公式サイトはこちら→https://www.kuwahara-bike.com/history
日本の自転車メーカーのBMXがハリウッド映画に採用されて
映画の大ヒットとともに、世界中に輸出って
ものすごい快挙ではないですか!
でも、どうしてスピルバーグからオファーがあったのか
とても気になりますね。
どうして日本製の自転車が使われたのか
1980年〜81年頃は、
アメリカではオフロードを走れるBMXがブームでした。
当時、映画監督のスピルバーグ氏も
新しい映画「ET」を製作するときに、
映画の中でBMXを登場させることを考えていました。
これは、映画スタジオの近所で
BMXで走り回る子ども達からヒントを得たと言われています。
その頃ちょうど日本製のKUWAHARAブランドBMXが
多数アメリカに輸出されていました。
「ET」の映画に出演する子ども達に
どんなBMXに乗りたいかと聞いたところ、
”KUWAHARA BMX”と答えが返ってきて、
それで、KUWAHARAブランドBMXの採用が決まったようです。
採用が決まって、KUWAHARAから
40台のBMXがユニバーサルスタジオに送られています。
色はスピルバーグ氏からリクエストがあって
赤の単色に白のぼかしの入った色となっています。
自転車の車体をツートンでぼかして塗装するのは現在では当たり前ですが、
当時は前例がなくて画期的だったようです。
ETの映画で自転車のデザインが変わったとも言えるかもしれません。
この”E.T.”BMXは、ETの映画の大ヒットにより
ヨーロッパ、アジア、北米、南米など世界各国に輸出されて
爆発的な売上を達成しています。
まとめ
映画「ET」で使われている自転車(BMX)日本の大阪の老舗自転車メーカーKUWAHARA
(当時は桑原商会)の製品でした。当時アメリカではBMXがブームで、スピルバーグも映画でBMXを使おうと思っていたところ、当時KUWAHARAからアメリカに多くBMXが輸出されていて、映画出演の子供達からの希望がKUWAHARAのBMXだったので、映画に採用されたといういきさつがありました。
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