人形劇作家とは、あまり聞き慣れない職業ですが、日本に世界的な人形劇作家の
沢則行さんと言う方がいることを知りました。
東京オリンピックには、沢さんの制作する巨大人形が登場するようで、とても楽しみです。
そこで沢さんの経歴と結婚やご家族はいるのかをまとめました。また、東京五輪で公開の巨大人形についてまとめました。
東京五輪で登場の巨大人形とは?
東京オリンピック・パラリンピック、
残念ながら2021年に延期になってしまいましたが、
東京オリンピック・パラリンピックに登場する予定の
高さ10メートルあまりの、巨大あやつり人形が
長野県高森町で作られています。
名前は「モッコ」
脚本家の宮藤官九郎さんが名付けて、
山形出身の絵本作家荒井良二さんがデザイン、
人形劇作家の沢則行さんが立体人形へのデザインと設計をして
制作指揮をとっています。
この巨大人形は、東日本大震災の被災地を巡り、
子供たちのメッセージを集めて東京へ運ぶ人形です。
巨大人形「モッコ」は東北の自然を体で表現しています。
夜になると秋田のフキノトウ、山形のベニバナなど、
東北のそれぞれの県の花が照明で浮かびあがるようにできています。
大きな瞳には東北の森に住む鳥や獣が描かれています。
私も、東北の生まれなので、沢さんの東北の自然と一体化した人形を
生で見てみたいと思います。
まず、その大きさに圧倒されるでしょうね。
人形劇作家の沢則行さんによると
「モッコって人間のような自然のようなその中間のような感じなので、
身体の中に東北の自然が入ってるのを見せたかった。
東北のために日本中が頑張るんだよ
という気持ちは、持ち続けたいと思ってやっています」
「オリンピック本番に東北の方に見て喜んでもらえれば、やって良かったと思う。と思います。
でも、(制作中は)やって良かったとは思ってないです。
何だこの大変な仕事はと思っています」
沢さんの正直な気持ちが発信されてて、いいですね。
ホントにたいへんな作業というのがわかります。
予定では、5月9日に岩手県陸前高田市でお披露目、
その後、宮城、福島を回って
オリンピック開幕前の7月18日に
東北の子ども達のメッセージを携えて、東京に到着する予定でしたが、
今回の新型コロナの影響で、東京オリンピック・パラリンピックは来年に
なってしまったので、お披露目も残念ながら延期ですね。
沢則行さんの経歴
巨大人形作りに携わった沢則行さん、
人形劇作家とは、聞き慣れない職業ですが、
どんな経歴なのか、まとめました。
生年月日:1961年生まれの59歳(2020年現在)
出身は北海道小樽市
大学は北海道教育大学教育学部特設美術・工芸課を卒業しています。
30代の頃に渡仏し、
翌年、人形劇の本場であるチェコに渡って、
国立芸術アカデミーで、
人間と人形が同等に舞台に立つ「フィギュア・シアター」を学んでいます。
人間と人形が同時に舞台にたつ人形劇というのが、あるんんですね。
以後、国際人形劇連盟(UNIMA)の会員として、
公演や講座を開いて世界で活動しています。
国際人形劇連盟は通称、「ウニマ」というらしいですが、
人種・国家・社会体制・民族・国籍・宗教・芸術傾向の違いにかかわらず、
人形劇芸術にたずさわる全世界の人々によって組織された国際的な組織です。
「人形劇芸術を通して、世界の平和と国民どうしの理解に貢献することが目的。」
とされています。
この、人種・国家・社会体制・民族・国籍・宗教・芸術傾向の違いにかかわらない
組織というのがいいですね。
人形劇を通して、世界のいろいろな人々が交流を深めるということですから、
すばらしい組織だと思います。
沢さんの人形劇作家としての受賞の数々が次です。
1999年「森」でヨーロッパ文化賞「フランツ・カフカ・メダル」を授与、
2000年にはチェコ共和国大統領主催の夏のシェイクスピア演劇祭で、
2時間半の一人芝居を上演し、大成功をおさめています。2001年には、ハンガリー国際人形劇祭でグランプリ受賞。
2002年チェコ児童劇団「ティ・ヤァ・トゥル」で演出・美術を担当して
プラハ児童演劇祭で優勝しています。2003年のチェコ・オストラヴァ国際人形劇祭で作品・最優秀賞受賞、
2005年に脚本・演出・美術を担当した「垣根の裏のオオカミと四つの昔話」
はポーランド・カトヴィツェ国際人形劇祭で最優秀デザイン賞。2008年にはポーランド・カトヴィツェ人形劇祭で最優秀演技賞に選ばれています。
沢さんの結婚や家族について
沢則行さんの結婚や家族についての情報はありませんでした。
沢さんは長年、チェコのプラハをで活動されているので、
もしかしたら、チェコで結婚されてて、家族もいるかもしれません。
ただ、沢さんは25年以上人形劇の第一線で活躍されて、多忙な日々なので、
ずっと独身という可能性もあります。
まとめ
沢則行さん、
こんな世界的に活躍されている人形劇作家の方がいるとは知りませんでした。
世界的な活躍が評価されて、東京オリンピックの演出の一部に抜擢されたのだと
思います。
東京オリンピックは1年延期になってしまいましたが、
沢さんの作った巨大人形「モッコ」はとても楽しみです。
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