山本文緒のプロフィールと経歴が凄い!現在の活動と最新作を調査

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山本文緒さんは2001年に直木賞を受賞した小説家です。巧みな心理描写に定評があり、特に女性の心理描写はピカイチで、多くの女性ファンをひきつけています。ドラマ化や映画化された作品も多数あります。そんな山本文緒さんはどんな方なのか気になります。
そこで
・山本文緒さんのプロフィールと経歴
・山本文緒さんの現在と最新作

を調査しました。

 
 
 
 
 
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山本文緒さんのプロフィールと経歴

山本 文緒(やまもと ふみお)さん
本名は大胡暁美(おおご あけみ)さん
1962年11月13日生まれ、
2020年で58歳

神奈川県横浜市生まれ
血液型:AB型

経歴

神奈川大学経済学部卒業

大学時代は何と落語研究会に所属しています。
落語には滑稽な話だけでなく、
「人情話」という親子や夫婦など人間の情愛を描いた話もあるので、
そのへんが、小説に役立っているかもしれません。

◆最初は少女小説家としてデビュー

卒業後、OL生活を経て
1987年に『プレミアム・プールの日々』
コバルト・ノベル大賞の佳作を受賞し、
少女小説家としてデビューします。

山本さんは、初期の頃は
少女向けのライトノベルレーベル・コバルト文庫でした。

1988年に発表された「きらきら星をあげよう」を皮切りに、
「おまえがパラダイス」(1989年)
「ドリームラッシュにつれてって(1990年)
「ラブリーをつかまえろ」(1991年)

など、年に3作ほどの作品をコンスタントに発表して、
多くの少女たちに親しまれる存在になります

◆’92年頃から一般小説に転向

しかし、コバルト文庫は
少女の”淡い恋愛”をテーマに扱っているのが多いので、
山本さんは飽き足らなくなってきたんでしょうね。

1992年頃から山本さん、
少女小説から一般文芸に転向します。

一般文芸に転向して初期の頃に書かれた作品も素晴らしくて、
人気があるので、
数々ドラマ化や映画化がされています。

「ブルーもしくはブルー」(1992年)
 →2003年6月~7月、全16話、主演:稲森いずみ
  NHK総合「NHK夜の連続ドラマ」枠で放送、)

「パイナップルの彼方」(1992年)
→1992年フジテレビ系「第一生命90周年スペシャル」としてドラマ化
   主演:富田靖子

「群青の夜の羽毛布」(1995年)
→2002年10月映画化、主演:本上まなみ

◆『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞受賞

1999年には
『恋愛中毒』(1998年)で
第20回吉川英治文学新人賞を受賞
します。

この作品はタイトルのように
恋愛にのめりこみすぎて恋愛中毒になり
道を踏み外していく女性の心理を巧みに描いています。

山本さんのファンはもちろん、
関係者からも「恋愛小説の最高傑作」
と高く評価されています。

あらすじ:
主人公の水無月は、どこにでもいるような普通の中年女性。
そして離婚歴がある彼女ですが、
ある日ずっと憧れていた小説家と出会い、
愛人関係を結んでしまいます。

そんな水無月が歩む不倫への道から
やがて水無月の心にある狂気を知る事になります。

2000年1月から3月の毎週木曜日
テレビ朝日系の「木曜ドラマ」枠で放送されてます。

主演が薬師丸ひろ子
ストーリーもいいのでしょうが
薬師丸ひろ子の演技が素晴らしかったと評判なので、
是非見たいですが、DVDもVODもなさそうです。

◆「プラナリア」で直木賞受賞

2001年には『プラナリア』で第124回直木賞を受賞します。

「働かない」ことをテーマに、
女性たちの複雑な心理を描写した短編小説
です。

当時無職で家にひきこもる「ニート」や、
親に寄生する「パラサイトシングル」といったワードが
取りざたされ始めた時代だったこともあって、
大きな話題になりました。

選考委員からも好評を得ているオススメの作品です。

◆再婚とうつ病

直木賞を受賞した山本さんでしたが、
私生活では最初の夫とは離婚します。

2002年に再婚していますが、
変わった夫婦生活でした。
夫とは別居生活で、
別々に暮らす家を買っています。

別居の理由は
山本さんが一人暮らしが長いこともあり
同居するとストレスがたまるという理由など
らしく、
お互いの時間を大切にしていたそうです。

しかし山本さん
2003年、40歳の時にうつ病を発症し、
治療のため執筆活動を中断します。

同居はストレスがたまるとの別居でしたが、
別居生活のせいで、うつ病になったのではないかと
噂されています。

別居は別居なりのストレスがあったんでしょうね。

何度か入院もしますが、
再婚した夫にも助けられて、
およそ6年の長い時間がかかっていますが、
うつ病を克服しています。

◆エッセイ『再婚生活』で復帰

うつ病闘病中の様子については、
復帰後に発売された日記形式のエッセイ
「再婚生活 私のうつ闘病日記」で詳しく触れられています。

◆15年ぶりの長編小説「なぎさ」

2013年に発売された「なぎさ」は
「恋愛中毒」後、
15年ぶりに長編作品「なぎさ」を発表しています。

あらすじ:
家事だけがとりえの主婦・冬乃は、
ブラック企業に勤める夫と二人暮らし。
そこに転がりこんできた妹と一緒にカフェを始めることになり、
夫婦の関係にも変化が訪れます

この作品も、傑作との呼び声が高い作品です。

◆「あなたには帰る家がある」は2度もドラマ化

あなたには帰る家がある」は1994年に発表されて、
2003年に斉藤由貴主演でドラマ化されてます。

この小説は、夫婦のすれ違いや不倫といった人間ドラマを描いた
一筋縄ではいかない難しそうなテーマの作品です。

2018年4月にも再ドラマ化され
主演は中谷美紀で、
共演者には、玉木宏や木村多江、
ユースケ・サンタマリアと実力派がそろっています。

山本文緒さんの現在と最新作

山本さんは現在も小説家を続けていて
2020年9月には最新刊の『自転しながら公転する』を出版しています。

2020年9月に「なぎさ」から7年ぶり

この作品の主人公は、32歳の女性。
東京で働いていましたが、親の看病のために実家の茨城に戻り、
近所のアウトレットモールのショップで契約社員として働き始めます。
お金・ 結婚・ 仕事・親の介護・ 子供・家を持つこと……
幸せって一体何だろうとぐるぐる思い惑いながら、
ひたむきに幸せを追い求める主人公の生き方を描いています。

身近にありそうな話で、 共感間違いなしですね。

新海誠監督も次のように 推薦しています。

山本文緒の小説は、 人の心をのぞく窓だ。
 誰かの心の秘密も、 自分の心の謎も、
  僕は山本文緒から多くを学んだ。

著者の山本さんご自身のコメントです。

七年ぶりの新刊です。 人は毎日、 沢山のことを選択しています。
パートナー選び、 仕事選び、 住居選び。 朝起きたらその日に何を着るか、
傘は持つのか持たないのか、 お昼に何を食べるのか。

誰が好意を寄せてくれていて、 誰に嫌われているのかを察して
角が立たないように次の行動を選ぶことも無意識にやっていたり。

そうやって立ち止まる間もなく、 目まぐるしく動き、
混乱の日々を送っているのはみんな同じなのかもしれません。

そして頭も体も忙しいのに、 心は意外と退屈だったりもして。
そんなふうなことを小説にできたらと思って書きました。
楽しんで読んで頂けましたら幸いです。
――山本文緒

「頭も体も忙しいのに、心は意外と退屈だったりもして・・」
この言葉は、なるほどと思わされました。

とにかく現代社会、情報も多すぎ、考えることも多すぎ、
やらなくてはいけないことも多くて頭と体はパンク状態
でも、何か満たされない心。

この小説、是非読んでみたいですね。

まとめ

山本文緒さんの「プロフィールと経歴」「現在と最新作」を調査しました。山本さんは大学卒業後、OLから少女小説家になり、その後一般小説に転向して、吉川英治文学新人賞や直木賞を受賞しています。作家活動中にうつ病を発症して6年間の闘病生活を経験しますが、見事に復活されて執筆活動を続けています。山本さんの作品は数多くドラマや映画になっていて、特に女性の心理描写には定評があります。2020年新刊の「自転しながら公転する」も女性が主人公ですが、現代社会にありがちな情景での心の動きをとらえているようなので、これも面白そうですね。今後も活躍がますます期待されます。

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